▼ リスクマネジメントとしてのメンタルヘルス対策の必要性増大 / ▼ 企業内でのメンタルヘルスに関する問題
▼ ビジネス・レーバー・モニター企業調査から / ▼ メンタルヘルス対策
リスクマネジメントとしてのメンタルヘルス対策の必要性増大
近年、メンタルヘルス問題が急激に増加してきており、現在では会社内でのメンタルヘルス疾患者(うつ病や神経症など)率が、5%とも言われています。
これは顕在的なものが多く、潜在的なものも含めると、かなりのパーセンテージに昇ると言われており、『同じ職場で働く隣のデスクのあの人も…』なんてことが当たり前の時代になってきています。
企業内でのメンタルヘルスに関する問題
企業内でのメンタルヘルスに関する問題の中でもやはり大きなものが、
1.休職者の増加 |
何らかのメンタルヘルス疾患にかかり、会社を休職する人が増えています。 これに伴い生産性が低下し、残された一人当たりの業務量が増え、そして不労賃金の支払いが増大しています。 |
2.退職者の増加 |
メンタルヘルス疾患にかかりすぐに退職してしまったり、休職から結局復帰できず、そのまま退職してしまうケースも増加しています。 メンタルヘルス疾患患者の退職に伴う新規雇用者獲得コストや教育費用、スキル・ノウハウの不伝承など様々な問題があります。 |
3.個人と職場全体・会社全体の士気(モチベーション)の低下 |
メンタルヘルス疾患者が出ていなくても、その要素のある職場は個人も職場全体も疲弊しきっており、業務効率も非常に悪い状態です。 そして、メンタル疾患者が出た職場や会社は、本人はもちろんのこと、その周囲の人々も大きなストレスを抱えているのが現状ではないでしょうか。 |
ビジネス・レーバー・モニター企業調査から
5年程度でのメンタルヘルスに問題を抱えた従業員の増減
2005年に行われた調査によると、5年程度でのメンタルヘルス問題を抱えた従業員の増減を見ると、『やや増えた』とする企業が55.8%と半数を超えており、『増えた』とする22.1%と合わせると、8割近い企業でメンタルヘルス不全者が増えたと回答している。
今後のメンタルヘルスの見通しについて
メンタルヘルス問題の今後の見通しについては、過半数の企業(53.7%)がやや深刻になると感じており、『深刻になる』とする(22.1%)を加えると、状況が厳しくなると考えている企業は8割近くを占める結果となった。そして改善すると回答した企業はいなかった。
このデータからも、実際の働く現場でのメンタルヘルス問題が深刻化してきているのは見てとれるでしょう。
メンタルヘルスの企業パフォーマンスに対するマイナス影響
メンタルヘルス問題が、生産性の低下や重大事故の発生など、実際の企業パフォーマンスにマイナスの影響を及ぼすと考えるかについて、『関係がある』とする企業が48.4%と約半数を占め、『密接に関係がある』(16.8%)と、『どちらかといえば関係がる』(18.9%)とした企業と合わせると、実に8割以上に及びます。
メンタルヘルスと企業パフォーマンスの関係性は、皆さんそれぞれ実感されているようです。
メンタルヘルス対策
メンタルヘルス対策を行っていくうえで大切なのは、部分だけに対応しないという点です。メンタルヘルスを考えるうえでポイントになってくるのは、
1.管理者(マネジメント層)対応・教育
2.セルフケア(個人)の対処・教育
3.会社全体としての取り組み(体制・仕組み)
4.その他、専門スタッフ対応
などについてです。細かいことをあげればもっときりがありませんが、これらを部分的にだけやろうとすると、どこかでひずみが出てしまいます。
セルフケアをメインに考えつつ管理者教育を考えていったり、個人の問題を考えながら会社全体の取り組みを考えていくなど、全てはつながっていると考えていくことが重要です。
今や企業内でのメンタルヘルス問題は、社会現象にまでなってきています。
メンタルヘルス問題に対する危機意識は各企業の経営者の方やメンタルヘルス担当の方や現場のマネジメント層の皆さんが、肌で感じていると思われます。
しかし、問題意識や危機意識はあっても、実際の取り組みについては何をしていいか、何から始めればいいのか、そして取り組んでいてもなぜうまくいかないのか、なかなか見えてこないというのが現状です。
ヒューマンエナジーでは、皆様がメンタルヘルス問題から解き放たれ、新しい可能性を切り開いていく支援に、これからも全力で取り組んでいきます。
皆様とともに、輝かしい未来へ向かって歩んでいきたいと考えております。
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